Google マップを使ってバス(The Bus)を乗りこなす – ハワイへの長い道

ハワイでの手軽な移動手段には、以下の方法があります。

  • 徒歩
  • トロリー
  • バス(The Bus)

ワイキキの中は徒歩が一番です。ほとんどの場所は歩いていけます。
アラモアナセンターに行くならトロリー(ピンクライン)です。JCBカードを見せれば無料です。
そして、その他の場所に行くにはThe Busがお勧めです。今回は、The Busの乗り方を徹底解説します。

どこに行くにも一律$2.5で乗り換えは2回まで無料

ハワイ中に路線を持つThe Busは、どこに行くにも$2.5です。乗り換えは2回まで無料なので、行けない所は無いと言えるでしょう。(2017/10/1 より乗り換えは出来なくなりました。そのかわりに「1-Day Pass(1日パス)」$5.00を使いましょう。)
特に、ダウンタウンや、KCCファーマーズマーケット、カフェカイラ、レナーズなどの、「レンタカーを借りて行く程ではない近場」へ出かけるのには最適です。
一方で、これまでは重大な欠点が2つありました。それは、

  • どのバスに乗れば良いか判らない
  • 待っていても、いつバスが来るか判らない

と言う事です。
この欠点を補うのがGoogleマップです。
ハワイに行くときは、以下を準備しましょう。

  • スマホ
  • プリペイドSIM(H2O Wireless)
  • Googleマップ

基本的なThe Busの乗り方

バスは前方の扉(運転手の所)から乗ります。
現金前払いでカードは使えません。おつりも出ません。大人ひとり$2.5(高校生以下$1.25、5歳以下1名無料)を用意します。家族まとめて合計料金を払っても大丈夫です。
お金を払うと同時に「トランスファー プリーズ」と言って、運転手さんから切符みたいのをもらいます。これで乗換えが出来るようになります。乗り換えの予定がなくとも、乗車記念にもなりますから、もらっておきましょう。

トランスファー
トランスファー

有効期限の時間部分で切り取られて渡されます。写真では午前10時30分になっていますね。この時間を過ぎると使えません。

1回目の乗り換えの場合は、下の切り取り線でクーポン部分だけを切り離して渡します。
2回目・最後の乗り換えの場合は、全部を渡します。
※通常、運転手の足元にビニールの回収袋があるので、そこに入れます。

席の譲り合い

ハワイのバスでは、自分よりもちょっとでも大変そうな人をみたら、席を譲ってくれる事が良くあります。ぜひ譲り合いましょう。
少し困るのは、窓際の席が空いている時に、通路側の席の人が「この中に座れ」と呼んでくれることです。それだったら「あなたが窓際に寄ってくれると助かるんですケド・・・」と言いたい所ですが、そんな微妙な言い回しは英語では無理です。日本語でもちょっと無理。

そんなときロコの人は、ぐいぐいと窓際に入っていきますので、いければ行ってください。

降り方

下車する停留所の1つ前の停留所を出発したら「次降ります」と言う意味で、ひもを引っ張ります。赤い押しボタンが付いている場合もあります。
降りる時は、どの扉から降りても良いですが、自動的に開きません。ロックが解除されると扉上部のグリーンランプが点灯しますので、扉を力強く押し空けて下車します。
手を離すと扉は勢い良く閉まりますから、後ろに人が続いている場合は、閉じないように手で支えましょう。

最新の情報は ザ・バス(公式ページ) を参照してください。

Googleマップを使ってホームデポに行く

それでは、実際にGoogleマップを使ってホームデポに行って見ましょう。ホームデポは、「島忠ホームセンター」の親玉のような所です。美味しいシーフードで有名な「Nico’s Pier 38」も近い、ワイキキからバスで50分程の所です。

ザ・ホームデポ
ザ・ホーム・デポ

最初に、現在地からホームデポまでの経路を検索します。カタカナで「ホームデポ」で検索してくれます。英語不要で日本で使うのと操作方法が同じなので、大変使い易いです。

IMG_0133
ホームデポを検索
経路
経路

表示されている画面は、19番か20番のバスで46分かかる、Kuhio Ave + Seaside Aveが交差するバス停から乗って、Nimitz Hwy + Alakawa Stが交差するバス停で降りる、と言う意味です。バス停の名前は、2つの通りが交差する場所と言う意味合いで、「通りの名前+通りの名前」で呼ばれます。

バス停で待っていると時間通りに19番のバスが来ました。

19番のバス

ここで注意する事は、10分後の到着時間は信用できるが、1時間後の到着時間は信用できないという事です。
ほとんどのバスにはGPSが付いており、Googleマップはバスの現在位置から到着時間を予測して表示します。近くまで来ていれば予測は外れませんが、遠くに居る場合は、道が込んでいれば遅れるし、空いていれば早まります。
そうです!ハワイのバスは、道が空いていれば、予定時刻などお構い無しに早く行ってしまうんです。「1時間後にバスが来るはずだから、お茶をして50分後にバス停にくれば良い」と言う訳には行きません。

Googleマップでは、途中のバス停も一覧で表示できます。

途中駅を確認する
途中駅を確認する

今どこまで来たか、下車する停留所まであといくつか判りますので安心です。
今回は1つ前の停留所「Nimiz Hwy + Pacific St」を出発したら、すかさずひもを引っ張ります。
すると「STOP REQUESTED」(次止まります)と電光掲示板に表示されると共にアナウンスが流れますので、次の停留所で降ります。

ホームデポ
ホームデポ

バスを降りたら周りを見てみましょう。ホームデポが見えるはずです。
無事、到着しました。
帰りも、同じようにGoogleマップで検索して帰りましょう。

アメリカでau版とSIMフリーのiPhoneの違いは何か試してみた – ハワイへの長い道

au版のSIMロック解除していない iPhone が、アメリカAT&Tのネットワークで利用できる(2016年4月現在)事が確認されています。実際に au版iPhone 4sで何が出来、何が出来ないのか、AT&TのMVNOである H2O WirelessのSIMを使って動作を確認してみました。

設定画面が変わる

一番大きな違いは、設定画面が変わる事です。注意して欲しいのは、SIMを挿しただけでだけでは変化は起こらない事です。アメリカに行って電波を掴んで、AT&Tのネットワークに接続した後に、設定画面が勝手に切り替わってしまうのです。日本にいる時に設定画面を見て、「APNの設定は手動で行おう」などと考えていると見事に裏切られます。
ここでは比較の為に、au版 iPhone 4sに普通にH2O WirelessのSIMを挿した場合(ロック有り)と、「下駄を履かせた」場合(ロック無し)を比較します。通話とデータ通信はどちらでも可能でしたが、設定画面に大きな違いがでています。(下駄を履かせる=SIMにフィルム状のチップを貼り付け、SIMロックを解除した様に見せかける事)

「設定」画面の違い

実際に設定メニューの違いを見ていきましょう。

設定(ロック無し)
設定(ロック無し)
ロック有り
設定(ロック有り)

ロック有りでは、「インターネット共有」と「キャリア」の項目が消えています。

次は、「モバイルデータ通信」を開いた画面です。

モバイルデータ通信(ロック無し)
モバイルデータ通信(ロック無し)
モバイルデータ通信(ロック有り)
モバイルデータ通信(ロック有り)

ロック有りでは、「3GをONにする」と「モバイルデータ通信ネットワーク」の項目が消えています。
「モバイルデータ通信ネットワーク」が無いと言う事は、手動でAPNの設定は出来ない、と言う事になります。APNの設定は、プロファイルをインストールする必要があります。(プロファイルをインストールすれば、モバイルデータ通信が出来ますので、安心してください)
また、ロック有りの「インターネット共有」をタップすると以下の画面が表示されました。「AT&Tに電話をかけるか、Webを見るか」しか選択肢がありません。

ロック有り
インターネット共有(ロック有り)

機能上の違いはインターネット共有(テザリング)だけ

その後もau版iPhoneでは、通話・データ通信共に問題なく使用できました。
結局、au版のロックが掛かったiPhoneと、ロックフリー版の違いは以下の2点だけのようです。

  • APNの設定は、プロファイルを使う必要がある
  • インターネット共有(テザリング)ができない

試しに「下駄をはかせた」iPhoneにインターネット共有を設定してみましょう。
手動で「モバイルデータ通信」用のAPNを設定し、さらにその下にある「インターネット共有」用のAPNも設定します。
次に「インターネット共有」でWi-Fiのパスワードの設定をします。
最後に、パソコンからWi-FiでiPhoneに接続します。

インターネット共有のAPN設定
インターネット共有のAPN設定

H2O Wirelessでは、公式にはテザリングをサポートしていませんが、接続を拒否している訳でもなさそうです。
これにより、iPhoneを経由して、パソコンからインターネットに接続が出来ました。

APN・プロファイルはいつ変更すべきか – ハワイへの長い道

中古のau版iPhone 4sとH2O WirelessのSIMを購入したら、あとはハワイに行くだけです。
今回は、どのようなタイミングでAPN・プロファイルの設定を行うべきか、SIMはいつ交換すべきか、ホノルル国際空港についた後に、どうしたら1秒でも早く通信を始める事ができるのかを考えます。

APNの変更・プロファイルのインストール

iPhoneでAPNを変更するためには、プロファイルをインストールするのが一番です。しかし、ハワイに到着してからプロファイルをインストールしたのでは、すぐにデータ通信を始めることは出来ません。
かといって、あまり早くプロファイルをインストールしたら、日本のデータ通信が使えなくなります。
そこで一番のお勧めタイミングは、「搭乗ゲートで搭乗開始を待っている間」です。
成田空港では、全ターミナルで FreeWiFi-NARITA で無料のWiFiが利用できるようになりました。

HOME ≫ ターミナル案内 ≫ 便利な施設・サービス

ここで、現在利用中のプロファイルがあれば削除し、H2O Wirelessのプロファイルをインストールします。

1. Safari から www.unlockit.co.nz を開く
2. 画面下の[APNを作成します。]をタップ
3. 以下の通り、国とキャリアを選択
Country: United States
Carrier: H2O Wireless(LTE)
4. [Create APN]をタップ
5. [インストール]をタップ

その後、フライトモードに設定してから、飛行機に搭乗します。
利用する日本の空港にWiFiが無い場合は、以下の記事を参考に、事前にプロファイルをダウンロードしておきましょう。

iPhoneのプロファイルを変更してアメリカの空港に付いたら直ぐにデータ通信を始める方法

SIMの交換

SIMの交換は、やはりフライト中がお勧めです。時間がたっぷりあるはずですので、映画を見る前にSIMを交換しましょう。
注意する点は、SIMを無くさない事です。取り外した日本のSIMを入れる小袋などを用意しておきましょう。
あと、SIMとSIMトレーを開くためのピンを忘れずに機内に持ち込みます。トランクに入っていたらアウトです。機内でクリップを借りるのも難しいでしょう。

電源オン、あるいはフライトモードの解除

飛行機が着陸して、シートベルトのサインが消えたら、直ちに電源オン・あるいはフライトモードを解除しましょう。
iPhoneが電波を掴んで利用開始できるまでには数分かかりますが、冷房の効いた建物から出て、ハワイの空気に触れる頃には、新規メールを受信し、通話も可能となっているでしょう。